2021年2月から実施中の「袋井市子育て世代へアンケート」の集計結果をご報告します。この記事では、アンケートで得られた主な意見、集計の概要をまとめています。詳細は、ページ下部の集計結果をまとめたPDFファイルをご覧ください。
集計期間：2021年2月19日ー2021年3月4日
集計方法：Googleフォームによるオンライン回答
有効回答数：116件
袋井市の子育て支援、情報発信に課題
袋井市の子育て支援への満足度は、半数以上が「いいえ」「よくわからない」を選択。保育園、学童への不満のほか、市の支援情報がうまく伝わっていないといった声が寄せられました。
フルタイムで働いていますが、上の子は来年度の学童保育に入れませんでした。もちろん、学童の待機児童をなくしてほしいですが、学童に行けないとなったときに、それに変わるサポートがないことで、同じ状況の人たちが皆こまって、途方に暮れています。
2人とも認可保育園に入れなかった。減点の理由が祖父母と同敷地内という理由も理不尽だと思った。祖父母が働いているのに子供を見てもらえないのに、保育園に入れず私は働けない。その支援もない。乳幼児健診で傷つく言葉を言われた事があります。
発達に問題を抱える子の相談をする場所がわかりにくく、支援も受けにくい
お子さんの発達について相談する際も、家族、幼稚園や保育園、友人への相談と比較すると、市の相談窓口に訪ねる割合は低い結果になりました。
産後ケアの認知は46パーセント。半数は知らない結果に。
袋井市の産後ケア事業。事業サービス自体は高評価を得ており、情報発信に課題があると考えられます。
産後のサポートがあるにも関わらず、知らない人が多い。妊婦検診の受診票、予定日に産まれるとは限らないのに、予定日を過ぎると受診票がなくなり、自己負担が多くなってしまう。
地区ごと、教育機関ごとの課題が多く挙げられました
アンケートに答えた方は、0才から6才までの未就学児・小学校低学年を育てる方が多かったため、幼保・小学校に関する意見が多い印象でした。また、地区や施設ごとに個別の課題があることも、意見として挙がりました。
学校とのコミュニケーションがうまくとれていないように感じる。いじめにあっていても、お互い様で済ませようとする感じがあり、つもりにつもって大事になってしまっている。(現在そうである。) 市の中で、支援体制(いじめなど)がバラバラなのが気になります。どの学校に行っても支援体制が整っていて安心していける学校になってほしい。結局、学区内の学校に行かざる得ないなら再度見直す必要があるのでは。
幼稚園の園児数に対して、園庭が狭く、運動会が大変そうに感じる。園児数が多いために学年別に降園時間が指定されているが、出来れば他の園と同じように2時まで預かって欲しい。
コロナ禍で気になるのは「授業のペース」「感染への偏見」「学校行事」
新型コロナウイルスの影響は、全体2割の方に金銭面で変化があり、そのうちの65パーセントは、相談先がない状況が浮き彫りになりました。
また、行政や学校のコロナ対策について伺ったところ、主な意見として、休校により授業が遅れたことへのフォローや、行事の開催に対する考え、アルコール消毒等の対策に対する意見が寄せられました。個人間で、コロナ対策への意識に差があるようです。
小学校の参観会の開催の仕方に、袋井市内でかなりばらつきがある。子供が通う小学校は1日で全学年行うので不安を感じる
頻繁なアルコール消毒やマスク着用での生活に不安がある。 懇談会や会議などが効率良く短縮されるのは良いけど、運動会や参観会などの短縮はしなくても良いと思う。 幼稚園と小学生の交流など、大切なことはやめないで欲しい。 調理実習やプールもやめてしまっていいのか？疑問に思う。
選挙への関心は6割を切る
2021年4月に行われる袋井市長選挙・袋井市議会議員選挙を、知る人が6割を下回りました。
単純比較はできませんが、「子育てと政治」でお伝えした、平成29年の選挙でも、18才から50代の投票率が6割以下だったことを踏まえると、今回の結果も同じような割合と見ることができます。
まとめ
今回のアンケートは、行政、教育機関、選挙、コロナ禍と、複数のテーマにわたって集計しました。
これらの結果から、情報伝達の仕組みの見直しと、子育て世代の意見を交わし合う場の必要性を感じました。
みんなのぽっけでは、今後もこういったアンケートを実施するほか、「気軽に子育て・おしゃべりサロン」等のイベントで、子育て世代の声を集約できたらと考えています。
